第26回 CRCと臨床試験のあり方を考える会議 2026 in 京都
第26回 CRCと臨床試験のあり方を考える会議 2026 in 京都

代表あいさつ

更新日:2025. 11. 1
会議代表 老本 名津子

第26回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2026 in 京都
会議代表

老本 名津子

(京都大学医学部附属病院)

この度、「第26回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2026 in 京都」を2026年9月12日(土)・13日(日)の2日間にわたり、国立京都国際会館において開催する運びとなりました。

本会議は、これまで四半世紀にわたり、臨床試験に関わるあらゆる職種が一堂に会し、「未来のために、私たちにできることは何か」を問い続けてきました。今回、第26回という大きな節目を迎え、これまで積み重ねてきた歩みや想いとともに、未来へのバトンをつなぐ役割を担うことに、改めて意義を感じています。

今、日本の医療は「変革の時」を迎えています。政府は第3期健康・医療戦略の中で、「創薬・医療機器創出エコシステムの構築」や「出口を明確にした研究開発パスウェイの実装」を掲げ、スピード感のある環境整備を進めています。これは、ドラッグラグ・デバイスラグ、さらにはドラッグロスという深刻な課題を打破し、日本が世界と肩を並べ、未来の医療を切り拓くための国家戦略です。

その戦略を具体的な成果へと導き、医療の進歩を患者さんに届けていくのは、現場に立つ私たちの熱意と実践にかかっています。なかでもCRCは、治験の最前線に立ち、患者さんの「希望」と「信頼」を直接預かる、かけがえのない存在です。そして、CRCは常に患者さんと同じ目線で、寄り添い、支え、そして信じる「伴走者」だと私は思っています。

「誰かが信じ、支えることで、明日への希望は生まれる」

私が小学生の頃出会った一冊の本、『きっと明日は:雪子、20年の闘病記』(江崎雪子著、ポプラ社)からいただいた大切なメッセージです。長い闘病の中で「明日」を信じ続けた江崎雪子さん、自らの強い意志と彼女を支えた家族や友人たちの愛情に、幼いながらも心を動かされました。その想いが、私をこの臨床試験の世界に導き、今日の場に立たせてくれています。

「明日への希望」を信じ、「誇り」を胸に、先人たちから受け継いだ想いを「伝承」しながら、私たちは職種や役割を越えて互いに支え合い、未来を共に「奏でる」仲間でありたい。そんな願いを込めて、この会議を京都の地から開催したいと思います。26年の歴史が紡がれてきたこの会議が、いま再び、未来を切り拓く「原点」となり、新たな一歩を踏み出す場となることを信じています。

京都ならではの雰囲気を大切にしながら、心を込めた“おもてなし”で、皆さまをお迎えできるよう、準備を進めて参ります。京都の地で、多くの皆さまにお目にかかれることを、心より楽しみにしております。本会議が、参加されるすべての皆様にとって、実りある学びと交流の場となりますよう、心より願っております。

第26回 CRCと臨床試験のあり方を考える会議 2026 in 京都

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