第18回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2018in富山

会議代表あいさつ

会議代表 大野 昌美

第18回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2018 in 富山
会議代表 大野 昌美(日本SMO協会)

この度、「第18回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2018 in 富山」を富山国際会議場、ANAクラウンプラザホテル富山、富山市民プラザの3会場において、2018年9月16日(日)~17日(月・祝)に開催させていただくことになりました。CRCが主体で開催する会議としては本会議で7回目となりますが、日本SMO協会から初めての会議代表ということもあり、その重責に身の引き締まる思いです。同時に、生まれ育った富山県で本会議を開催できることに、この上もない大きな喜びも感じているところです。

第18回の会議テーマは、『レジリエンスの高いProfessionalを目指して ~ 今、“SHINKA”の時 ~』としました。「レジリエンス(resilience)」とは、変化を恐れない強くしなやかなタフネスを意味し、最近では個人から企業、行政等の組織・システムに至るまで、社会のあらゆるレベルにおいて備えておくべきリスク対応能力・危機管理能力としても注目されています。“SHINKA”は様々な漢字を当てることができますが、レジリエンスから放たれる【新化】(renewing:常に新たな可能性を追求すること)、【進化】(evolution:役割拡大や新たな価値に挑戦すること)、【深化】(deepening:専門性を深め、強化していくこと)の3本の矢を本会議の指針としました。

薬事法等の一部を改正する法律(平成25年法律第84号)により、再生医療等製品の実用化に対応した承認制度が新設されましたが、この数年の間に、様々な治験を含む臨床研究(以下、併せて臨床研究)が多岐にわたって開始され、臨床研究自体が大きく変化してきています。すなわち、臨床研究のグローバル化により、Risk Based Approachの導入、Quality Management Systemの構築が求められ、また、アカデミック臨床研究機関(ARO)の設立等、臨床研究の実施環境も急速に変化し、新たな変革期に移行しているといえます。

このような変革期を迎えて、今こそ医療機関、治験施設支援機関(SMO)、ARO、開発業務受託機関(CRO)、製薬企業、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)及び厚生労働省等の臨床研究に係る様々な分野の専門性の高いプレイヤーが、レジリエンスを持つProfessionalへと“SHINKA”(新化、進化、深化)していくことが求められていると考えました。本会議では、臨床研究の現場を預かるCRCと一緒に、様々なプレイヤーが一堂に会し、チームとして協力して各々の立場から発言し、情報交換ができる実りの多い会議にしたいと考えております。

開催地である富山県は、地方都市でありながら「くすりの富山」として長い歴史と伝統があり、2016年にPMDA北陸支部が設立されました。また、富山市は、2014年にロックフェラー財団から「100のレジリエント・シティ」(100RC)に日本で初めて選出されています。今回の会議は、早い段階から開催地である富山県、富山市から後援をいただくことができ、本会議への行政からの期待を実感するとともに、日本の臨床研究の発展への貢献に加え、『世界の薬都 とやま』 に創薬の更なる活性化をもたらす会議にできればと考えております。

富山県は「首都圏から遠い」という印象が強いかと思いますが、首都圏からは羽田空港から1時間、2015年3月開業の北陸新幹線利用の場合、東京から約2時間というアクセスの良さです。本会議に参加して下さる皆様やご協力・ご支援を賜る皆様方にとって有益で発展的な会議になるよう、精一杯努める所存ですので、是非ともご参加下さいますよう、よろしくお願いいたします。

皆様のお越しを“MIRYOKU”(観力、味力、魅力)がたっぷりと詰まった富山の地で心よりお待ち申し上げております。

2017年9月吉日

プログラム委員長あいさつ

プログラム委員長 丸山 由起子

第18回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2018 in 富山
プログラム委員長 
丸山 由起子
(公益社団法人日本医師会 治験促進センター)

この度「第18回CRCと臨床試験のあり方を考える会議in富山」のプログラム委員長を拝命しました。

私は、1997年のGCP施行とともにCRC・治験事務局業務を開始し、医療機関、SMOと所属が変わる中、治験関連業務を継続してまいりました。現在、日本医師会 治験促進センターにおいて日本の治験の活性化、標準化、効率化等のため推進活動をしております。

私自身の環境変化はさることながら、治験・臨床研究を取り巻く環境が多様化し、変化に対する柔軟性が求められていることを痛感する日々です。

このような中、大野代表から「レジリエンス:resilience」「“SHINKA”(新化、進化、深化)」を含んだテーマにしたいと提案があり、即、OK!と答えました。今、臨床試験関係者に求められていること、そのものと感じたからです。

“SHINKA”を多角的にとらえたプログラムを構成し、出席した皆様が「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」を身につけて帰られるよう準備を進めてまいります。ぜひ、2018年9月16日・17日は富山の地へ足をお運びください。お待ちしております。

運営委員長あいさつ

運営委員長 塚原 英樹

第18回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2018 in 富山
運営委員長 塚原 英樹(日本SMO協会)

この度、「第18回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2018 in 富山」の運営委員長を務めさせて頂く、日本SMO協会の塚原 英樹と申します。

本会議は18回目となりますが、日本SMO協会所属のかたから会議代表が選出された初めての会議となります。従いまして、業界団体をあげての支援を行う意味で運営委員会は、日本SMO協会の理事会メンバーで構成されています。治験を含む臨床研究の法制度、実施環境、臨床開発領域の変化、ビックデータの活用等の新たな臨床研究手法の登場、IT技術の発展に伴う様々なモバイルヘルスの活用等、常に“SHINKA”に対応すべく業界活動を心がけております。

本会議の開催にあたっても、“SHINKA”を意識して運営を進めてまいりたいと思います。参加していただく皆様にとって有意義で、実りある会議になるよう努めて参りたいと思います。私どもの業界団体を通じても種々発信をいたす所存でございますので、各関係団体や関係者の方々におかれましては、ご支援を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

開催地の富山は、意外と近くて安くお越しいただけるところです。関西、名古屋からはもちろん、東京からも新幹線又は航空機利用での利便性が良いところです。各地からの経路につきましても羽田空港経由の乗り継ぎ運賃が適用されるとかなりのお得です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

2017年9月吉日