会議代表
佐々木 由紀
(北海道大学病院)
「第24回CRCと臨床試験のあり方を考える会議(以下「CRCあり方会議」とします)」代表を務めます北海道大学病院CRCの佐々木由紀です。
私がCRCになって毎年参加してきたCRCあり方会議、壇上のレジェンドCRCはキラキラしていて、CRCという仕事に対するやりがいや楽しさを教えてくださいました。他施設の方々とのつながり、多くの学びや業務のヒントを得ることができるCRCあり方会議を「いつか札幌で」というのが私の一つの目標となり、仲間内の合言葉にもなりました。「札幌でやってほしい」「札幌に行きたい」と仰ってくださったみなさん、2024年9月、北海道・札幌で開催します。
コロナ感染症(COVID-19)の影響もあり、DX(デジタルトランスフォーメーション)が促進され、Patient Centricityの概念から分散化臨床試験(Decentralized Clinical Trials:DCT)や、患者・市民参画(Patient and Public Involvement :PPI)など臨床試験に対する様々な手法が検討されています。さらに、GCPリノベーション、2024年は医師の働き方改革が施行されるなど臨床試験を取り巻く環境は大きな変革の時代を迎えました。CRC、CRA、医師、医療関係者、治験依頼者だけではなく患者さん、国民が次世代の日本の医療を発展させていくためにAll-JAPANで臨床試験に取り組んでいくことが必要です。第24回の会議テーマは「医療と私たちの未来予想図Ⅱ~知の創造-具現化-商業化 Wakkaのごとく~」としました。臨床試験の目的は医療分野の研究成果を実用化し、患者さんやご家族の元に届けることにあります。「知の創造-具現化-商業化」はイノベーションのプロセスであり、「Wakka」はアイヌ語で“淀みない水”を意味します。臨床試験のプロセスはよく川の流れに例えられますが、川上から川下へWakkaのように淀みなく流れていくことも重要です。1998年にCRCが誕生し、2001年からCRCの交流の場としてCRCあり方会議が開催され、2012年にはCRCを代表して石橋寿子さんがCRC自ら本会議の運営を担うという新たな一歩を踏み出しました。その後、CRCの諸先輩方が創意工夫をしながらバトンをつなぎ12年が経過しました。社会が大きく変わろうとしている今、医療も「私たち」も変化の時です。2023年に岡山でかけた「次世代への架け橋」、その向こう側の未来予想図を一緒に描きましょう。 “Ⅱ”の謎解きは札幌で。
オンデマンド配信も予定しておりますが、9月の札幌は初秋の過ごしやすい気候、秋の味覚であふれています。ぜひ、札幌コンベンションセンターにご参集ください。楽しい企画をたくさん用意してみなさんのお越しをお待ちしております。